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新築、リフォーム、古民家の再生等、企画・設計・施工をプロデュースする
広島の総合建設業/一級建築事務所 株式会社 ウイズアートのNews(ブログ)です。

メルボルンRC国際大会に参加して

2023/06/15

 初めてロータリークラブ国際大会に参加しました。場所はオーストラリアのメルボルンです。参加するため昨年8月から10か月間英会話を習いましたが、私の勉強不足で結果は思わしくありませんでした。それでも来年のためラジオの英会話だけでも続けようと思っています。いつまで続くのかわかりませんが・・・
 オーストラリアの旅はとても楽しく、エキサイティングに満ちた日々でした。思ったことは、こんなに楽しいならもっと英語を勉強しておけばよかった、ということです。40年、50年前から『今からは国際社会なので英語を喋らないと』といわれ続けこのような状態です。もっと、もっと楽しいことを実感しながら何事も実践し、いろんな事を学びたいと思っています。そして、世界の人々に話題を提供したり、相手から興味のある話を引き出すことができるコミュニケーションができたらいいな、とこの歳で再確認をすることができました。世界にはいろんな人々が暮らし、素敵な人生を送っておられる人々を知り得ることができました。
 英語を通して人生を豊かに、おおらかにそしてエンジョイできる人生に乾杯。

 

 

 

『願わくば、我に七難八苦を与えたまえ』

2023/05/10

 4月下旬、安来にある富田城に行きました。富田城は毛利氏に滅ぼされた尼子氏の山城で、地形を生かした広大な城です。尼子氏といえば尼子再興を願って戦い続けた山中鹿之助の「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」の言葉がとても有名です。私の五月人形は徳川家康、豊臣秀吉、伊達政宗や織田信長ではなく山中鹿之助でした。彼が月に手を合わせて祈っている幟や武者姿を思い出します。孫のために五月人形を出そうととしたら私の五月人形の写真を発見してとても懐かしく、当時の事を思い出しました。子供たちに話をしましたら、山中鹿之助を知らず考え深いものを感じざるを得ませんでした。
 時代の流れだけではなく、日本の歴史の深さ、文化をもっと知らないと自国のルーツ、つまり自分のアイデンティティーを確立する一つの要因を逃してしまうのではと危惧しました。山城の頂上から見る地形は戦いの場所としては最適な場所ですが、やはり毛利の多勢には無勢で適わなかったのか、当時の状況が目の前に浮かぶようでした。
 皆生温泉に泊まり宍道湖に面する島根県立美術館に立ち寄って帰ってきました。

 

 

 

 

県立広島大学での特別講義

2022/12/26

12月2日に県立広島大学で学生40名を目の前にして特別講義をしました。

コロナ禍の一昨年、昨年と引き続き、今回は学生の姿、眼を見ての講義でしたので

学生の反応を間近に見ることができました。講義の終わりに英語の下記の言葉で

締めくくり、学生ではなく私への戒めの言葉と思い、

私の夢を追い求めていくのが私なのでしょう。

 

I  want  you  to  picture  your  own  dream.

Even  if

That  dream  is  broken,  don’t  give  up  and  keep  on  trying.

As  Steven  jobs  said,

❝ Stay  hungry,  Stay  poor ❞

That’s  my  sincere  wish  for  you  all.

 

 

<講義パワーポイントより抜粋>

 

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北アルプスの表銀座、燕岳

2022/08/19

7月中旬、燕岳(つばくろだけ)に登ってきました。山頂の燕山荘(えんざんそう)は「泊まってみたい山小屋」、「一番好きな山小屋」、「泊ってよかった山小屋」各ランキングの全国1位です。燕山荘から見る夜明けの安曇野の街の光は、まるで蛍が飛び交うようでとても幻想的でした。また、朝焼けの富士山、槍ヶ岳は云いようのないとても素晴らしい眺めでした。ふと、東京女学館の四竈校長が「私の教育目標は生徒たちに三つのこと、読書と山とクラッシック音楽の愉しみを教えることです」と言われたと『日本人の真価』(藤原正彦著)に書かれてあったのを思い出しました。藤原正彦氏は登山家の生涯を題材とした『孤高の人』の著者、新田次郎氏の次男でもあります。

 

ところで、最近読んだ『ビジョナリーカンパニー』(ジム・コリンズ著)では、企業は企業の進む方向性を社員に示し、如何にして企業の存続、繁栄を社員全員で共有するかを説いています。この不確実な世の中であっても変わらない企業理念について述べてあり、今回の燕山荘のゴミ一つない、ピカピカに光る床の山荘について、赤沼オーナーとの話の中で“とてつもない思想や時間”がこの燕山荘には流れていることを知りました。人間の教養と企業の理念が、具体的に、もっと身をもって分かる様、少数精鋭の社員と共に素晴らしい眺めの世界の探求に出かけたいと思いました。

 

 

      伊藤 弘幸

古民家再生

2022/02/15

昨年度から今年度にかけて古民家再生を二件続けてさせて頂いております。

 

 一件目は田園風景の素晴らしい農家の耕作機置場を解体し、物置の二階の床を取り外し、大きな梁組を見せ、吹抜けの大空間としました。その後、施主様が薪ストーブを置かれ「パチパチ」と薪の音や薪の火を愛でながらの施主様との会話は「豊かさ」や「安堵感」つまり「心地よさ」を覚えました。

 

 二件目は旧市内に鏝絵のある民家で原爆の爆風にも耐え百年前に建てられた民家です。卯建を生かし、白の漆喰と黒の横板をモノトーンに仕上げ、玄関は青のタイルと黄の壁で仕上げ、外部と内部をがらりと変え(新潟でのカール・ベンクス氏との会話より)、居間からキッチンに入ると勾配天井の梁組をベンザラで塗り、壁は白のじゅらく調で調和させます。

 

 あっという間の人生の貴重な「時間」を大切にし、「空間」と云う価値を私達の技術で表現出来る幸せが施主の方々に感謝申し上げます。

 

『夢想は経験より強し』ガストン・バシュラールの言葉を今、思い出します。

 

 ※カール・ベンクス/ドイツの建築デザイナー

 ※ガストン・バシュラール/フランスの哲学者

 

   

 

 

H邸古民家再生

町の小さな建築屋がSDGsを通して夢を語る

2021/10/21

画面

 

先日、昨年に引き続き

『町のちいさな建築屋がSDGsを通して夢を語る』という題で

県立広島大学において60分のサテライト講義をいたしました。

県内の大企業に交じって、町のちいさな建築屋である㈱ウイズアートの

地域での役割や未来、そして私の夢を学生に述べさせていただきました。

 

一人の町のちいさな経営者が、今の不確実な世の中で何を基準に

企業経営を行っているのか、必死になって前に進もうとしている考えを

聞いていただければと思いました。

時代がどんどん変わって社会も会社も、そして大学も変わろうとしています。

私たちは何を信じて、何を手本にして進んでいくのか、

『学ぶこと』『知ること』がもっともっと大切な時代になると思います。

 

今回の講義を終えて、若者の姿に未来を感じました。

若者の言葉に夢を見出しました。

年老いても、若者と共に、堂々と前に進んで参りたいと考えざる得ません。

そして、自分の夢も若者と同様に信じたいと新たな気持ちになりました。

これからウイズアートもどんどん変わっていくでしょう。

皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

 

伊藤 弘幸

 

講義でのパワーポイントの一部です。

SDGs

株式会社ウイズアート SDGs宣言

 

迎賓館

「共に喜び、支えあう」 京都研修旅行

 

平山邸

「未来に繋ぐ住まい(住舞)づくり」

古民家再生

 

カンナ

「豊かな社会環境づくり」

あそぼーひろっぱ

 

安全大会

「公正な事業慣行」 安全大会

 

 

 

 

新しい時代

2021/04/14

 世の中がめまぐるしく変わりつつあります。尖閣諸島における中国軍の威圧行為、韓国国内情勢の不安による竹島問題、慰安婦問題の歴史認識、ロシアにおける北方領土問題の既成事実化、最近では科学技術立国を自負する日本製のワクチン開発や生産の遅れ、コロナ対策における責任問題、オリンピックや体協における不祥事、官僚の官民接待等々の問題に対しても責任はだれが負っているのか、戦前、戦後、未だにリーダーの責任感の曖昧さが続いています。ペーパーレスや印鑑不要となる時代において責任感というプライドを持ち、また自負していくことが私たちにとって身近で最も大切な事ではないででょうか。前向きな話題もあります。日本での自国の航空機開発・生産、国際関係に関しては日米豪印に英、独との連携。スポーツにおいては池江璃花子選手の復帰など。

 我社はもっともっと希望の持てる話題を提供できる1年とするため、社員全員が他人事ではなく自分の事として相手とまず向き合い、会話することを心がけます。そして今期からSDGs<持続可能な開発目標>を通して、今以上、設計・施工に対し各自が責任をもち、未来へと繋がる会社作りを目指します。今年度は第二期の三ヵ年計画を発表しました。まずは3年後のそして6年後の『ウイズアート』というブランド創りを全員で目指します。

 皆様どうぞ温かく見守って頂ければ幸いです。

 

 伊藤 弘幸

素敵なレポートを有難うございます

2021/02/22

 昨年、県立広島大学で学生の皆さんに60分のリモート講義をさせて頂きました。

 今、勉学にいそしんでいる学生さんに対して、何を話すことが出来るのだろうかと思案している時に、常日頃聴講生としてお世話になっている教授から「なぜ起業したのかを話せばいいのですよ。」とアドバイスを受けました。

 この歳になってなぜ起業したのか、改めて考えると、私の幼いころから今までの生い立ちが走馬灯のように頭の中を駆け抜け、いろんな経験をさせてもらった67年の時間が60分の講義時間となっていました。少しでもお役に立てればと思っておりましたが、先日教授から学生さんのレポートをいただき、そのレポートに私のほうが大きな感銘を受けました。

 レポートの内容は、初めに私、伊藤弘幸の生き方、APELTAの願い、ウイズアートのコンセプト、それに続き時間の共有、世の中の変化に対応できる柔軟性、学ぶことからの新たな価値の創造、そして最後は自分自身の努力で道を切り開いていく決意が書き綴られていました。若者の感性は本当に素晴らしいとつくづく感心しました。

 今回のリモート講義の経験は、私事として心の中に納めておくつもりでしたが、学生さんのレポートを読んでいるうちに自然といろんな思い出が涙となって、ただただ今在る私を育ててくれた周囲の皆さんに感謝せずにはいられなくなりました。たまたまの出会いを大切にしてきた「ご褒美」なのでしょうか、出会ったこともない学生さんのレポートは、私が起業し、ウイズアートが誕生し、これからの進む道を解りやすく素敵な言葉で表現されていました。今まで何千冊と本を読んだ私にこれほど勇気を与えてくれた著者はいませんでした。

 私はこのレポートに書かれている文面に恥ずかしくないよう新たなステージへ挑戦しようと考えています。学生の〇〇さん、本当に素晴らしいレポートを有難うございました。皆様に読んでいただきたいのですが著作権等もあり私の宝として大切に納めさせていただきます。

 いつか出会うことを楽しみにし、また貴重な人生の時間を共有する仲間として共に歩んでいきましょう。

 

 伊藤 弘幸

 

社長収録

 

 

 

企業継続

 

 

 

 

 

 

 

『三ヵ年計画』

2021/01/26

 弊社の三ヵ年計画を発表しました。2017年度に第一回目の計画案を発表して今回が第二回目となります。こうしてみますと三年前の目標が現実味を増し、とても楽しみな時期となってまいりました。悔いの無いよう着実に企業経営を行っていく所存です。

 

『2021年からの新たな三ヵ年計画』

 

 私達は㈱ウイズアートを次世代へ繋げる会社とします。また私達社員は一人一人が独り立ちすることを目指します。日々現場で仕事をする上で、行動方針である「良い仕事をする」、「リピーターとなる仕事をする」、「三方良しの精神」を常に心掛け、世の中の変化に対応できる柔軟性を磨きます。そして私達はこの世に生を授かった以上コロナ後の未来を生き抜き、その未来を語る役割があります。

 3年前の三ヵ年計画では人生70年と伝えました。今は人生100年です。私達は私達の思いを次世代へと繫げる事が使命だと伝えました。その為には全社員が一丸となって数値にこだわり、結果を反省し、明るい未来を語り合います。建築の仕事は、資格、経験そして幅広い教養を必要とします。弊社の企業理念の『共に喜び、支えあう』を基に皆様の貴重な人生の時間を有意義に共有して頂きたいとも考えます。再度、常日頃の仕事に処する時、我社の行動方針を忘れることなく、結果として数値を社員一丸となって追求してまいります。

 その為にも2021年から我社は『次世代を担う若者を育てる会社になろう』、『良い環境作りをしよう』、『常に学んで魅力的な人間になろう』をモットーとしてこれからの三ヵ年計画を実施してまいります。

 

 伊藤 弘幸

 

責任感  その2

2020/02/25

 最近コロナウイルスの旅客船隔離の対応に始まり国内感染に対していろんな意見が吹き出でいます。カルロスゴーンの保釈期間での海外逃亡についても日本の主権が問われています。北朝鮮の拉致監禁、北方領土問題、竹島、尖閣の領土侵犯、電子技術の遅れやAI等研究者の人材不足、大学の入試問題等々国会討論で聞きたいことが沢山あるのに話しは「桜の会」ばかりです。

 

 今の不確実な世の中を暮らしている私達国民は、日本の未来に安心と希望を求めています。企業もしかりです。高齢者の雇用確保はよく聞きますが、若者の雇用、待遇等次世代を担う若者に対する対策は国会ではほとんど聞くことはありません。例えば、日本の時代劇からヒントを得た「スターウォーズ」が世界で話題になっているように、島国の日本には素晴らしい想像力を生み出す風土があります。人間にとって大切な知、情、意の奥深い現代の時代劇を渇望します。

 

 社会の発展に貢献していくという使命の理念、価値観を受け継ぐ「次世代のリーダー」の育成を、政治や高齢者の方々に考えていただければと思います。今日の日本の政治家や企業のトップは、過去の資料や前例でしか判断できないリーダーだけではないと思います。野中郁次郎編著「失敗の本質」に <自律的行動は「上司(親)に言われた」からでなく、「自分の意志で行った」「責任を伴う」道徳な行動である。カントはここに、動物にはない人間の尊重を見た> と書いてあります。責任を取ることの出来る真のリーダーとなるべく歴史に学ぶ大切さをこの本から教えられました。

 

 若者や子供たちの笑顔や希望の声が、巷にもっともっと溢れる社会に、皆が生き生きと生きていくことの出来る様、若い人材を生かす工夫を考えるときではないでしょうか。

 

伊藤 弘幸

 

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上達する楽しみ

2020/01/28

よく聞く話で「企業は利益を出さないと社会的価値は無い」と言われています。

利益を捻出する為には一人一人がオーナーシップを持って現場、営業、社内調整そして企業の存続意義等を知ろうとしなければ利益の意味が理解出来ないと思います。つまり稲盛氏の「アメーバー経営」になるのでしょう。しかし、人はそれぞれ企業の一員としての性格があります。

最近「トヨトミの野望」、「失敗の本質」、「三度目の日本」といった本を読みました。「トヨトミの野望」は一企業を継続する苦しみ、楽しみ、企業人としての人生観ならではの小説です。「失敗の本質」は第二次世界大戦時の上官の性格で何万、何百万の人々が飢えや怪我や精神的苦しみにさいなみその結果については誰一人として責任は問わない日本の組織、そして「三度目の日本」は私の好きな堺屋太一の絶筆となった本です。

AIの時代、数値化の時代、見えるかの時代、未来の時代はあたかも人の“情”は必要のない時代のように見えます。例えば東京オリンピックから2020東京オリンピックとでは人々の生活感は随分違っているように思います。再度、我々はどう生きるのでしょう。日本は天国を作ってしまった。現在の日本人は「幸せ」ではあるけれど、「夢」がない。昨夜「中国の天安門広場のドキュメンタリー」をTVで見ました。

私たちはもっといろんな世界を学んで、もっともっと好奇心をもって明るい未来を話し合うことが出来ればと思います。あまりにも暗いニュースが多いと思いますが皆さんはどう思いますか。「何が美しいか」という美意識、そして「何が正しいか」という論理観。この二つの要素によって、世の中の価値観は成り立っている。

これからの日本人は、上達する楽しみを持たなければならない。と伝えている堺屋太一氏の言葉が忘れられない。

 

伊藤 弘幸

 

新しい私のひとつの発見

2019/09/17

二日間の京都社内研修旅行では、日本の最も素晴らしい迎賓館を見学することが出

来ました。「桂離宮」は四十年に及ぶ構想でできた造園、建物だそうです。一つ一

つの遊び心の発想が自然を巧みに生かし、生かされております。「京都迎賓館」は

現代の最高の匠技を日建設計が中心になって造られた建物です。谷崎潤一郎の「陰

影礼賛」をモチーフにしていると云うことですが私の肌で感じる「陰影礼賛」とは

少し違和感を覚えました。が、やはりきめ細かなディテールには感動を覚えます。

そして、貴船、円山公園、鴨川での食事は私を少しリッチにさせてくれました。そぞろ

歩きの浴衣は初めての経験です。気持ちも心地よく、又清々しくもあり所作もこう

ありたいと思う私に笑いました。

やはり自然は素晴らしく、川の流れや木々の緑に砂利道等は風情を演出する一つの

建築で言う部材でしょう。料理の器や仲居さんの仕草、作法そして味がそろえば最

高です。

しかし、そこには価格が生じます。

私達ウイズアートの仕事も素晴らしい仕事をして、心豊かな人達に認めていただき

皆様に価値を提案、提供したいものです。社歌にも歌っているようにそれは決して

一人では出来ない仕事です。是非皆さんとそういった思いを共有し、「心豊かな繋

がりを広げていこう」と新たに私の中にシンプルな一つの考えを発見しました。

 

                      伊藤弘幸

 

 

 

桂離宮

 

 

 

京都迎賓館

 

 

 

 

 

工程会議

2019/06/03

会議といえば“長い時間”、“意味のない時間”、“早く現場に行かないと”と言った声をよく耳にします。

私は入社まもない頃、会社という組織を利用して豊かさを亨受しなさい。また、歳とともに人生の深みを感じる働きが出来る様努力しなさい。と「働く」とは「自分の周り、つまり、はたをらくにすること」と、教えられました。

有名な言葉があります。ケネディの大統領就任演説です。

「国が貴方の為に何をしてくれるのかを問うのではなく、貴方が国の為に何を成すことが出来るのかを問うて欲しい」、又、スティーブ・ジョブズの卒業式の演説は「未来を見て、点を結ぶことはできない、過去を振り返って点を結ぶだけだ。だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない。」

工程会議の資料一つみても、1年後にその資料を読み直した時、きっと、同じことを何度も繰り返しているな、あの現場ではこうしておけば・・・、そして最後に自分なりに今年1年は充実した年であった。といった反省と明日へのチャレンジの資料を会議という場を通して自分自身の資料を作成してください。資料は正直です。その資料から社員一人一人が稲盛和夫氏の“アメーバ経営”を心がければ、本当の三方良しです。

皆さんがより充実した限りある時間を有効に過ごしていただきたいと思います。

誇り

2019/03/11

春です。待ち望んだ春がやってきます。

わが社にも二名の社員が希望を携えて入社します。また一名の社員が新たな新境地へと移っていきます。一年一年人が変わり、一年一年世の中も変わります。

しかし、私達は良い建物を創りあげていくという使命感は変わりません。予算が〇〇だから、施主が〇〇と言ったから、といってもその数値や言葉以上に施主に対する思いは大きなはずです。我々の仕事は大きな大きなグランドデザインの元、眼に見えない細やかなディテールを携えて数値や言葉を通して世の中に対してデザインすることの出来る仕事をしているはずです。

また一つ歳を重ねてまいります。若い人たちが伸び伸びと成長出来る様『共に喜び 支え合う』を企業理念として胸を張って先頭に立って行く所存であります。

 

伊藤 弘幸

 

 

 

 

 

 

お彼岸

2018/09/20

少し早いお彼岸を京都で迎えてきました。

朝と夜の法話を聞いて、自分なりに心を落ち着かせようとしましたが

聴聞する人が年々多くなっているのに驚きました。

日本各地で災害が生じて不安を感じている人が多くなったのかなと少し心配です。

私事で年に2~3回京都に来ることがありますが

この広い境内で、大きな屋根と見るとなんだか自分が小さく見えます。

帰りに同じ空や風景を見るのですが、

やはり行く風景と帰る風景は異なるように感じます。

自然の大きさや歴史の重さをつくづく感じさせられます。

「今日一日が穏やかでありますように」

 

 

 

注文住宅

2018/08/16

古代紫、桔梗色、紅藤はどんな色が想像できますか?

それではC82-20H、C82-30L、C92-40Lは何の記号だと思いますか?この記号はマンセル記号と言って色を表す記号です。『紫』といってもいろんな紫があります。皆さんの想像する紫はどんな色ですか。色を伝えるにはいろんな表現方法があります。色は生きています。鮮やかでもあり、慎ましくもあり、奥深く私たちを感動させてくれます。

『奥ゆかしい』と言う言葉があります。上品で深みがあり、なんとなく心がひかれるという意味です。また、建築用語で梁間、桁行と言って方向性(長さや奥行)を示す意味合いの言葉もあります。ここで『日本の色』大岡信著から一例をお伝えします。

根来塗りの上漆が時代がたつにつれて透けてきて中塗りが見えてくるのもそうだし、大和絵の下地もそうだ。描いた人間がはたして何百年か後に上絵が剥落して下地が顕れる効果をどこまで考えたか分からないけれども、少なくとも現代のわれわれがこれを眺めるとき、そこまでの計算が彼らにはあったと想像させるだけの下地を使っているでしょう。昔の絵巻などを見て美しいと思うのは、半ば下地の手の込んだ作業が分かる美しさだ。・・・日本の伝統の色というのは、どうも時間の中にしか現れ得ないように思う。極論すれば、材質の処理と結びつかなければ現れ得なかった。

王朝を代表する色である紫も黒紫、深紫、こき紫、こき色、中紫、中色、浅紫、うす紫、うす色、深減紫、中減紫、葡萄、紫苑などの語は、紫の種々相を鉛敏に区別し得た感覚と、それほどにこの色を愛しんだことの証拠である。

また、王朝の紫は、色として愛されたばかりでなく、それはゆかりの色という象徴的な意味を持っている。・・・

私は注文建築に於いて施主と言葉を交わしながら『奥行』や『奥深さ』を表現しようとしています。そこには当然、色だけではなく、材料の種別や工法、金額等の問題が生じるでしょうし、地の理や型が必然的に浮かび上がり、そこからデザインが現れます。デザインは象徴です。その意味合いも奥深いものであって欲しいものです。

ちなみに私は『雨上がりの京の町並みの濡れた瓦』の色が好きです。

 

伊藤 弘幸

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サッカー・ワールドカップ「フランス対アルゼンチン」を観て思うこと

2018/07/01

昨夜フランス対アルゼンチンの試合をテレビで楽しみました。フランスの選手を

見ると、日本人のIdentityは何なのだろうかと考えさせられました。

先週、東北を旅して、地方の過疎化を肌で感じました。人が集まれば、地方には

活用できる施設や産業が沢山あり、観光地には明るい発想力や知恵が数多くあるに

もかかわらず、荒廃していく様が寂しく、「日本の良さ」や「日本の原型」が

失われつつあるようです。

東京も今は一極集中と言われていますが、10年、20年後、現状の少子化の波から

して東京に集まる絶対数はおのずから減少するでしょう。その時、東京一極集中で

は日本は支えられないのではないでしょうか。地方の活用、また移民政策をもっと

積極的に考え、何が「日本」なのか「日本のIdentity」や「日本の文化」は何かを

考え、そして産業や科学立国である「日本の素晴らしさ」を私達自身がしっかりと

認識しなくてはならないと思います。

 

伊藤 弘幸

 

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宮城県 蔵王山神社

 

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岩手県 一関市「空飛ぶだんご」

 

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津軽三味線

 

 

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福島県 裏磐梯「五色沼」

 

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リステル猪苗代 イケメンボーイ

 

人がはたらくこと

2018/05/25

弊社の安全総会を、5月22日シェラトングランドホテル広島で開催しました。

当日は、弁護士 泉伸彦先生に「人がはたらくこと」という演題で

お話をしていただきました。

昨今「働き方改革」等の話が国会でも論議されていますが

数字ばかりが先に討議されているように思います。

数値とは人により50が100にでも、100が10にでもなるものです。

数字を並び立てるのではなく

私達働く人が笑顔で働くことができ、

その笑顔が周りの人々に伝わるためには、私達はこのように働きたい、

またこのような方法なら笑顔を伝えることができる、ということも考えて

「働き方改革」というものを私たちに伝えてほしいものです。

 

伊藤 弘幸

 

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それぞれの新学期

2018/04/08

新年度が始まりました。

新たなる門出を迎えられた社会人の皆様、学生の皆様おめでとうございます。

 

弊社が昨年から仕事をさせていただいた

「エリザベト音楽大学セシリア寮」の外壁改修工事が終わりました。

新しく入学される学生の皆さんは気持ちよく勉学に励まれることとでしょう。

 

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私事ではありますが、

県立広島大学大学院修士課の聴講生として3年目に入ります。

ここでの夜間の講義はとても興味深く

「朋有遠方より来る、また楽しからずや」と孔子が言っているように

いろんな国の学生と日本や外国の企業について学ぶことが

こんなにもわくわくするとは当初考えられませんでした。

教授や学生たちとのフランクな、またしっかりした理論で交わす討論は

仕方なく受講していた学生時代とは異なり、有意義な時間となっています。

この歳になって、建築と異なる世界を知るとは思ってもいませんでした。

 

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そして、弊社にも新しく社員が加わりました。

 

_3260581 【新入社員歓迎会にて】

 

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若者が夢を持って働ける会社や社会になるように

心新たにして事に当たろうと思います。

 

伊藤 弘幸

桜と共に楽しむ

2018/04/02

岡山県真庭市の醍醐桜を見に行きました。

後醍醐天皇が隠岐島に流される途中に愛でたという

山奥の頂にある一本の桜です。

 

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一度は訪れてみたいと思っていた山田方谷のふるさとにも寄ってみました。

幼い頃から神童とよばれ、後には陽明学者となり

財政改革を成し、大政奉還の基を書いたともいわれています。

 

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4歳の時の書

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方谷園の碑

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有形文化財の「方谷駅」は唯一、人名の駅です。

 

 

そして、

「我に七難八苦を与え給え」と三日月に祈ったという尼子十勇士のひとり

山中鹿之助のお墓にお参りしました。

 

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高梁市成羽美術館は23年ぶりです。

安藤忠雄設計で、

水と自然の中ではどこでも違和感のない色あせることのない名作です。

 

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PS 私の大好きな寅さんのロケ地、勝山です。

 

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最後に吹屋に寄りました。

幕府の天領地として栄えた当時の面影を残しています。

 

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桜と共に歴史を学んだ休日でした。

 

伊藤 弘幸

 

 

 

ピアノ発表会

2018/03/26

ピアノの発表会で子供たちの演奏を聴きました。

演奏を終え、ほっとするちいさなピアニストたち

また、充実感いっぱいの高学年のピアニストたち、

その光景はとても微笑ましいものでした。

素敵な曲に出会って、多くの作曲家の声を聞き

感性豊かに、のびのびとおおきく育ってほしいと願います。

久しぶりに子供たちが弾くピアノの音色に感動を覚えました。

 

伊藤 弘幸

 

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