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新築、リフォーム、古民家の再生等、企画・設計・施工をプロデュースする
広島の総合建設業/一級建築事務所 株式会社 ウイズアートのNews(ブログ)です。

上達する楽しみ

2020/01/28

よく聞く話で「企業は利益を出さないと社会的価値は無い」と言われています。

利益を捻出する為には一人一人がオーナーシップを持って現場、営業、社内調整そして企業の存続意義等を知ろうとしなければ利益の意味が理解出来ないと思います。つまり稲盛氏の「アメーバー経営」になるのでしょう。しかし、人はそれぞれ企業の一員としての性格があります。

最近「トヨトミの野望」、「失敗の本質」、「三度目の日本」といった本を読みました。「トヨトミの野望」は一企業を継続する苦しみ、楽しみ、企業人としての人生観ならではの小説です。「失敗の本質」は第二次世界大戦時の上官の性格で何万、何百万の人々が飢えや怪我や精神的苦しみにさいなみその結果については誰一人として責任は問わない日本の組織、そして「三度目の日本」は私の好きな堺屋太一の絶筆となった本です。

AIの時代、数値化の時代、見えるかの時代、未来の時代はあたかも人の“情”は必要のない時代のように見えます。例えば東京オリンピックから2020東京オリンピックとでは人々の生活感は随分違っているように思います。再度、我々はどう生きるのでしょう。日本は天国を作ってしまった。現在の日本人は「幸せ」ではあるけれど、「夢」がない。昨夜「中国の天安門広場のドキュメンタリー」をTVで見ました。

私たちはもっといろんな世界を学んで、もっともっと好奇心をもって明るい未来を話し合うことが出来ればと思います。あまりにも暗いニュースが多いと思いますが皆さんはどう思いますか。「何が美しいか」という美意識、そして「何が正しいか」という論理観。この二つの要素によって、世の中の価値観は成り立っている。

これからの日本人は、上達する楽しみを持たなければならない。と伝えている堺屋太一氏の言葉が忘れられない。

 

伊藤 弘幸