ひろしま見聞録 ~ひろしまたてものがたり編~
2019/01/07
「ひろしまたてものがたりフェスタ」に参加した梶岡のたてもの見聞録を紹介します。
『広島市立広島特別支援学校』
11月10日に行われた見学ツアーに参加しました。
出島の埋め立て地に建てられた鉄筋一部鉄骨コンクリトート造り3階建ての本校舎と軽量鉄骨造2階建ての西校舎の学校。
今回の見学ツアーでは、本校舎の方を見学させていただきました。
当日は文化祭が行われており、沢山のお客さんで賑わっていました。
校舎の中は、各エリアごとに色で分けられており、学生の皆さんが色で場所を把握できるようになっていました。
また、コンセントは一般の建物より上に、照明のスイッチは下になっており車いすに乗っていても気軽に使うことができるように細かいところまで工夫されていました。
屋上は開放的な空間になっており、床は腐食や滑りにくに材料が使用されており、柵を高めにすることで学生さんたちが安全で自由に遊ぶことができるようになっていました。
建物の中央にある「ひかりのひろば」は、窓が大きく、3階部分まで吹き抜けで明るく、開放感あふれる空間になっていました。
また、エレベーターやスロープが設置されており、スロープは車いすが上り下りしやすい勾配にされており、手摺をガラス張りにしたことで下の様子が見れるようになっていました。
体育館は、沢山の照明と窓がおることで私が思っていた学校の体育館より明るく感じました。
ステージは安全性を考慮して低く造られており、ステージバックには大きな窓があることで行事の時に使う大道具の出し入れがしやすくなっていました。
屋内温水プールは、体は不自由な学生さんでも入れるようにスロープが設置されており、体温調節がしにくい学生さんのために体を温められる部屋が設けられていました。
特に衛生面で空調設備に気を使っており、室内なのにカビなどがなく清潔でした。
私は今回の見学ツアーに参加して、建物はデザイン性だけでなく利用する人(住む人)が使いやすく、楽しめ、リラックスすることのできる空間をつくる設計をすることが大切なのだと改めて感じました。