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新築、リフォーム、古民家の再生等、企画・設計・施工をプロデュースする
広島の総合建設業/一級建築事務所 株式会社 ウイズアートのNews(ブログ)です。

今を生き生きと vol.2

2009/02/15

桜井よしこさん(ジャーナリスト)がある新聞に
“感情律するのが本来の文化”と書いておられました。
文面を一部載せてみます。

私たちがなじんできたしばらく前までの社会では、品格や矜持といった価値観が大切にされ、人々の言動にも反映されていました。それが現在ではあまりにもうち捨てられています。品格が話題になるのは、それが戦後ないがしろにされ、結果として、社会の良さが失われたことを多くの人が肌で感じていることの表れだと思います。

自分の人生は自分だけのものではない、誰かのお役に立ちたい、生きるのは自分自身と家族のためでもあるのだけれど、社会のため、公のためでもある――そう考え、行動した彼らにはおのずと矜持が備わりましたし、身なりが貧しくても、おのずと品格が現れました。
武士だけではありません。幕末から明治初期に訪れた欧米人たちの記録を読むと、一般庶民の気品ある挙措と姿に彼らは感嘆しています。

「品格」からは強い自負と「誇り」が漂ってきます。

日本人の品格が国内の次元だけにとどまるのは、もったいない。

自由も自由経済も大事。それを否定するわけではないけれども、そこには一国一国、一人ひとりの自制心が必要です。日本人の真の意味での品格を、世界に広げていくべきだと私は思います。

品格というとガッツポーズや言葉遣いが話題になりがちですが、もっと大きな枠組みで地球の人々を幸せにできる価値観です。それこそが日本が打ち出すべきものですし、政治や外交、経済の舞台で実行してほしいですね。

と書いてありました。私たち1人1人小さな想いを享受したいものです。

朝日新聞2009年2月15日より