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新築、リフォーム、古民家の再生等、企画・設計・施工をプロデュースする
広島の総合建設業/一級建築事務所 株式会社 ウイズアートのNews(ブログ)です。

今を生き生きと vol.14

2017/06/01

『 豊かさ 』

 現在、大学院修士課程で『 企業戦略』の講義を夜間受講しています。
企業戦略と言う名前は何か物々しい名称ではありますが、講義はとても興味深く、楽しい時間であります。ここでは日本の企業がこれからどのようにすれば発展していくか、また世界の企業とどう異なるのか、いろんな視点で学んでいます。規模は異なりますが今の私の立場に沿って考えるととても有意義な時間です。
最近、豊かさについて私は、つかの間の一時“生の営みを喜ぶ我”を感じ、感じられる時間を言うのではと思うようになりました。二人で歩く川辺の道、一輪の花を愛でながら食事するテーブル、学生と共に学び討議する図書館、また一人綴る夢想の言葉の世界、昔、恩師から学んだ「我思う、故に我在り」や、今学ぶ「エレガントであれ」そこで学び、働く人々が少しでもふと”我”を感じられる豊かさ、私はそんな環境づくりの出来る企業を望みます。ウイズアートの企業文化とは何だろうか、こんなとりとめのない想いを「可視化」出来たら素晴らしい企業になるのではと毎週楽しみに講義を受講しています。
日光東照宮の平成の大修理を行った工藝社社長であるデービット・アトキンソン著作の「新・所得倍増論」、「新・観光立国論」、「日本再生は、生産性向上しかない」を読み終え、そこにはひとつの豊かさを求める GDP (Gross Domestic Product: 国内の生産活動による商品・サービスの産出額から原材料などの中間投入額を控除した付加価値の総額)の勘違いや観光立国の方程式、また数値で 見た今の世界における日本の位置 (順位)が述べられていました。1980年代、イギリス、アメリカから始まり日本では 1992年バブル崩壊以降、日本型資本主義から、新自由主義が日本の経済を動かしています。そこには日本人口の少子高齢化との関わりが大きいようですが、そこから生じる弱者と強者といった乖離をこれからの若者たちはどう乗り越え、いかに生き抜いていくのだろうか、また、これからの日本の豊かさや考え方についても考えさせられます。と同時に、私達自身の魅力を磨き、伸ばし、発信し、これからの時代を担う若者達と共に希求し、時代を謳歌するすべを学びたいものです。
「人、モノ、金」という 力だけでなく、そこにはきっとたゆまない努力や多くの情報に惑わされない思考力、その行為を育む健全な身体を持つことによって他人に対する優しさや寛容の世界を見出すことが出来るのではないでしょうか。
“さーぁー ひと休みしたら、腰を上げて背を伸ばしゆっくりと前を向いて共に歩んでゆこう。”

デービット・アトキンソン著「新・所得倍増論」 デービット・アトキンソン著「新・観光立国論」 デービット・アトキンソン著「日本再生は、生産性向上しかない」