古民家再生(Y様邸)
2022/06/14
原爆の爆風にも耐えた100年前に建てられた古民家。
歴史ある住まいを大切にし、ここで暮らしてこられたお施主様の想いを
未来へと繋げるべく、5か月という期間をかけてリノベーションいたしました。
古い建物が新しく生まれ変わるその様子を、一部紹介いたします。
【着工前外観】
【完成外観】
<玄関>
【着工前】
【施工中】
玄関タイルと同じタイル巾木としました。
【完成】
内部
外部
内玄関の床のタイルは青色、内壁は黄色という
色を楽しむ明るい内部としました。
玄関廻りは在来壁に新たに腰壁を取り付け、
土間は新たに石張りとし重厚感のある玄関としました。
<居間>
【着工前】
【施工中】
【完成】
従来の居間は天井が低かったので
在来の天井を撤去し、梁を見せて勾配天井にしました。
大胆で、天井高の高い気持ちの良い大空間になりました。
<裏庭側廊下>
【着工前】
【施工中】
【完成】
内部廊下
縁側にサッシュを取り付けて、廻り廊下とし
居間や座敷からガラス越しに裏庭が見えるようにしました。
<床下>
【着工前】
【施工中】
【完成】
床下は100年前と変わらない束柱でしたので
束、束石、大引き、根太と全て新しく取替え
しっかりとした床組みにしました。
大工さんの粋な計らいで、ステキな杉板のイタチ返しになりました。(右上写真)
<鏝(こて)絵>
【既存鏝絵】
【新規鏝絵】
左官職人さんが鏝で仕上げたことから鏝絵と呼ばれるそうです。
今回、お施主さんが描かれた絵を基に
左官職人さんが鏝絵を作ってくださいました。
西側の壁面に取り付けました。
<西側壁面>
【着工前】
【施工中】
【完成】
<うだつ>
【着工前】
【施工中】
【完成】
格式の高い家に造られたという「うだつ」は隣家との防火壁。
今回そのうだつを修復。下地を補修、仕上げは漆喰
絵模様は昔の図柄を墨で修復しました。
<欄間>
昔からあった欄間もきれいに修復しました。
【完了】
担当 伊藤弘幸
大工 瀧本
左官 久保 宮前