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新築、リフォーム、古民家の再生等、企画・設計・施工をプロデュースする
広島の総合建設業/一級建築事務所 株式会社 ウイズアートのNews(ブログ)です。

今を生き生きと vol.10

2013/03/01

38年前に読んだ森有正の日記(1954~1968)を再読してみました。「生きる」とはどういうことか、あらためて深く考えることが出来ました。
生きる、それは自分に対して何らかの価値を見出していくことではないでしょうか。
どんな仕事でも努力し、継続することはすばらしことです。
また毎日を感謝しながら一日、一日を送ることも心豊かですばらしいことです。
全てのことが自分への励ましとなるのです。
しっかりとした立場で、毎日の役割を果たしていきたいと思います。
下記は森有正全集の一部を抜粋したものです。

伝統とはひとつの文明の最も明確な部分であり、それによって文明は自分の性格を持つのである。人はいかなる文明の伝統の内に自分を見出すのか、それは初めからは決して判らない。ただ、その形はどうであれ自らを定義するに至ったとき、はじめてどの文明に自分が属するのかを知るのである。そしてその時、伝統はその人のものであることを明らかにする。この地点だけが、運命というものを語りうる唯一の場所である。ひとつの運命から出発するということ、それは既に確立されたものとして強制される既製の運命を受け入れないことを意味するのであって、それ以外ではない。しかし、自由な経験を経たその出口において、本当の運命が現われる。これこそが避け難い彼の運命である。自由なる運命、そこからは凡ての偶然のもの、空想によるもの、恣意的なもの、そして、選り好みによるものは最初から除外されている。

森有正自由なる運命の先に私がいるようです。